![]() ノルウェーの街、Andalsnes に対するスウェーデンの建築事務所の Jagnefalt Milton によるマスタープラン。 市内の線路の上を建物が滑るように進んで行く提案。 季節やイベントに従って既存および新設の線路を利用して 建物が移動するというもの。 移動ホテル、スイミングプール、コンサートホールもあるらしい。 これ、いいなあ。久々にぐっとくる絵だわあ。 詳しくはこちらのURLで。 http://www.design-channel.jp/dezeen/2011/01/a-rolling-masterplan-by-jagnefalt-milton-december-22nd-2010.html#entryTitle ![]() ![]() 土曜日に、新木場の木材会館を見学。 以前からずっと気になっていて見に行きたいとは思っていたが、 ついに機会到来。 しかも日建設計の設計者、勝矢さんの案内付き。 この建物のテーマは、国産の木材の需要減少に対し、 いかに法律をうまくすり抜けながら、 建築物に木を使うことができるかということで、 ここでで実践した木材の使用方法が、プロトタイプとして、 今後他の建物に展開されることを期待されている。 そのため、高価な木材ではなく、 最も流通量の多い、105角の檜材を中心に使用したそうだ。 使用箇所は、外装材、内装材、構造材の3種類。 この規模の建物となると、主構造を全て木とするのは法的に困難であるし、 木に触れることに意義があるとの考えより、構造はSRC造。 構造材としては、最上階のホールの梁に、 木材の軽くてたわみに強い特性を活かして使用している。 内装制限は、耐火検証法によりクリアすることにより、 内装での木の使用を可能とし、 外装は構造材ではないため、基本的には使用可。 テラス部分は、層間区画を不燃材の木材でとることでクリア。 プランニングでは、 「境界面のデザイン」として、公開空地に対して、 テラスを介してオフィス空間が対峙する関係性をつくっている。 ガラス張りのオフィスでブラインド閉めっぱなしという 本末転倒な状況よりも、 テラスに自由に出入りできて、休息の場になるし、 かつ干渉空間があることで、外に開きすぎない方がよほど自然。 写真のコンクリート打ちっぱなし面は、 型枠の杉材の角を少し丸く削り、出目地にすることで、 より杉の質感を際立たせたという。なるほど。 とはいっても、おそらく通常の1.6〜2倍近い坪単価ではあることは、 かなりの障害となりそうだが。 コンセプト、細部のデザイン、工法・・・ 色んな意味で、さすが日建設計。
たまたま、仕事が北千住で上がりだったので、
急いで家に一度戻り、自転車をこいで東大まで行ってきた。 「建築の際」 東京大学大学院 情報環・学際情報学府主催 建築系連続トークイベント 第6回 生命の際 ゲスト: 伊東豊雄 × 福岡伸一 ×佐倉統 コーディネーター: 鈴木志麻、成玲姁、松岡康 建築家の伊東豊雄さん、生物学者の福岡伸一 さん、佐倉統さんの対談。 印象に残った言葉をいくつか。 伊東豊雄さん ・建築の美しさの基準は、思想、あるいはプロポーションなどで、 ある抽象化の過程を経ているか、ということ。 但し、抽象化の方法、抽象化の概念は今後変わらなければならないのではないか。 ・環境問題に対しての言葉:建物全体を空調するのではなく、 半分だけを空調し、半分は屋内と屋外の中間という解決方法があってもよい。 省エネ機器や断熱など、テクノロジーによってのみ解決しようとしている。 社会の側の思想が変わっていかなければ、と思う。 福岡伸一 さん ・「動的平衡」:絶え間なく変化しているにも関わらず、 構造自体は変化していない状態。 互いに他を既成し合う関係性。 ・細胞は、作る方法は一種類のみだが、壊す方法は数百種類もある。 自分の秩序を維持するために、壊し続けている。 ・生命は、「ゆるゆるやわやわ」 ・ミネラルウォーターは、1L=約300円、ガソリンは、1L=約120円。 すでに水はガソリンより高いという事実を認識すべき。 ・子供の頃、昆虫や生物が好きなウェットなタイプの少年と、 鉄や胴が好きなタイプの少年がいる。 建築家と生物学者の共通点は少ないが、きっとどちらもウェットなタイプだ。 福岡伸一さんは、時にユーモアも混ぜながら、 素人にも易しい言葉で生物学について語ってくださった。 とてもセンスのよい方という印象。 あくまで、生物学者という視点を軸に建築を見る、 という立ち位置は最後までぶれることなく、 伊東豊雄さんとの掛け合いも絶妙。 「動的平衡」という本はぜひ読まねば。
先週より、BANKART Schoolに参加中。
3月末までの毎週土曜日は横浜通学。 課題は、「メディアを起点とし、プロジェクトを仕掛けよ」 最近、アウトプット作業をしていなかっただけに、かなり苦戦しながらも、 日常生活で接点のない職業の人(市役所、SE、商社営業、建築学生、経済学生など・・・) の考えを聞けることはとても刺激的。 あと6週間で、新しいメディアとそこから生まれるプロジェクトを。。。
経産省、オフィスビルを省エネで格付けへ。
家電の五つ星マークなど「省エネラベル」のビル版で、2011年度の導入を目指す。 制度っていうのはスゴいですね。 これまで10年以上かけて、建築業界が、 省エネルギービル、パッシブ建築、とか言って、 必死で普及させようとしてきた概念が、 このように国家政策である制度として立案されようとすると、 とたんに建築の専門家でない世の中の多くの人の価値観を変える効果がある。 ほんっとうに、10年以上の努力が、オバマ大統領、鳩山政権の鶴の一声によって、 建築業界が想定していた水準の世界を、 ポーンっと通り超えた世界に飛ばされた。 しかし、これで、今まで設備機器の性能一辺倒だった世界が、 建築の形態、材料工学、設備機器の性能を、 総合的に検討したエンジニアリングをしなければ、 達成できないような省エネレベルを求められる世界に一変するはず。 それはとても楽しみなことです。 建築の業界に、意匠でもなく、設備、構造でもない、 「環境エンジニアリング」という分野が、一般的な一分野として確立される日も、 そう遠くないのではないだろうか。 日本人は、流行に流されることが得意な国民だから。 ![]() JIAのセミナーで、東雲キャナルコート へ、見学へ。 今まで近い割には行く機会がなく、実は初めて。 このプロジェクトのUR都市機構側の責任者および担当者から、 なぜ、UR都市機構(以下、UR)という保守的な組織から、 このような新しい集合住宅群が実現したのか?という種明かしを聞く。 もともと、工業地帯というイメージしかなかったこの地域に、 住宅、オフィスの混合した生活用地として人を集めるためには、 この敷地のもつイメージを一新する必要があった。 まずは中央ゾーンに、6街区の集合住宅を計画、建設した。 建築家チームやランドスケープ・照明・サインデザイナー及びURで 構成される「東雲デザイン会議」が、 まちづくりの概念を示す誘導型の「デザインガイドライン」を ベースにまち全体のデザインをコントロールした。 URの狙いどおり、デザイン住宅として世間の注目を集め、 東雲のイメージは生活エリアとして定着した。 資産価値が上がったところで、周囲の街区を一般のディベロッパーに販売し、 事業としても成功したということ。 中央ゾーンの周囲には、ディベロッパーのタワーマンションが乱立している。 また、デザイン以外にもこのプロジェクトのすばらしいところは、 はじめの事業計画の中に、向こう20年くらいのイベント費用を見込んでいたということ。 その費用の中から、UR主催で、 ジャズイベントやフリーマーケットを開催しているそうだ。 今まで、”都市に開いた新しい集合住宅”という視点では雑誌などから情報を得ていたが、 今回、開発する側の担当の方からの視点の情報を得られたことは、非常に貴重。 この後、セミナーでは、「東雲とポスト東雲」というテーマで、 歴史家、政治学者×建築家 山本理顕さんとの本当に刺激的な対談があったが、 それはまた後日書くということで。
これは一体何でしょう?
![]() ![]() ![]() <答え> 氷雪蓄熱システム 北海道のある町の農業用貯蔵庫用空調システム。 冬期にコンクリートの半地下室に雪を貯め、 スラブ上部いっぱいに設置されているプレートフィンコイルにて熱交換を行い、 貯蔵庫へ冷気を送る仕組み(らしい) 仕組みは完全には理解できていないけれど、 この光景はとてもシュール。
今日は、新築を設計中の敷地の、
撤去現場を見に行った。 内装の撤去がだいたい終わった段階で、 明日から本格的に骨組みを撤去する。 鉄骨2層のため、 3日で跡形もなくなる。 設計中の建物も、用途上の条件から、 長く使って30年の寿命。 私がまだ生きている間におそらく壊される。 30年の耐用年数は、他の物質に比べると随分長いけれど、 やはり儚さを感じてしまう。
オンとオフが、きちんと使い分けられる人になりたい、
と思いつつ、 オフでもオンのことを考えることができる人でなければ、 生き残っていけない職業だというジレンマ。 今日は天気がいい。 もうすぐ3月だ。 いざ、遠藤照明ショールームへ。
仕事をしていると、ふと考えること。
精度について。 材と材の間の精度。 例えば、目地の幅、チリの厚み、曲げのカタチなど、 頑張って縮めることは出来なくはないけれど、 それを頑張ることが、妥当なのか、ということ。 自分の関わっている建物にとって、 過剰かどうか。 設計事務所として、 確実さを何パーセント担保できるかどうか。 施主の営業利益を注ぎ込み、 僅かな違いによって生まれる効果を、 論理的に説明しきることができるかどうか。 施工レベルによっては、破綻を招くかもしれない、 だけど、監理によっては、上手くいく。 だから、頑張ってみたい。 そんなところを ぐるぐる ぐるぐる。 前のページ次のページ
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